って、そんなことより!


「離れてよ…」


「嫌…」


嫌じゃない!!


押し返そうと足掻いても、所詮女の力。


…全然動かない…。


「…はぁ…何がしたいの」


「…さっきまではかわいかったのに…。俺の胸で泣いてくれて?」


「あっあれは…沖田さんが急に抱きしめるからっ…///」


「嫌だったの?」


ちょっと離れて、あたしの目を見て聞いてくる。


ちっ…近い…。


「嫌っていうか…。天鬼以外に、抱きしめられたことないし…」


というか、全てが初めてみたいなもんなんだよ。


「そっか。…まぁいいや」


やっと離れてくれた…。


ほっとしながら、布団をしく。


「あれ、二組しくの?」


「え、だって二人じゃん」


何聞いてんだ、この人は。


「えー、一緒に寝ないの?」


ニヤニヤしながら聞いてくる。


…絶対からかってる。


確信犯だ。