天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

歩いている途中。


あたしはなんとなく沖田さんの髪を見てた。


今はいつもみたいに結ってなくて、長い髪が遊んでいる。


…綺麗な髪…。


世の女性はうらやましがるよ、全く…。


男の人のくせに、綺麗だな…。


…気づいたら、触ってた。


「ん?翼鬼ちゃん?」


「へ?あ…ごめっ…」


慌てて手を離す。


うわ…何やってんだろ、あたし。


恥ずかしい…。


「いや、いいけど…。そういえば、愛は?」


「輝と一緒」


「そう。……妬いてるの?」


「!?」


妬く!?あたしが、輝に?


「それは…ない」


断固否定する。


「冗談だよ」


くすくすと笑われる。


…意地悪なんだ、沖田さんって。