天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

「あたし……ここにいて…い…?」


「何当たり前のこと聞いてんの?」


「もう仲間だろ」


「っ…うぇ……すきだよ……みんな…」


あたしの、憧れ。


「てんきぃ……ごめんねぇ…」


何もできなかった弱い姉を…許して…。


「何謝ってるの?…僕を守ってくれて…ありがとう……お姉ちゃん」


天鬼も、泣いてた。


泣きながら、微笑んでいた。


その無垢な笑顔を、守りたかった。


守ってあげたかった。


…大好きな、あたしの弟。


「ありがとうっ……ありがとう……」


今、やっと。


この世に産まれてきてよかったって思えるよ…。


天鬼に出逢えて。


愛と輝に出逢えて。


新撰組に出逢えて。


本当に…よかった。