3日後―
モデルをやると言って3日経った。
お母さんには、モデルをやると言った。
詩織にも。
康太には、まだ言ってない。
気まずくて……
謝った方がいいよね?
ピッピッピッピッ……
私の携帯番号が鳴った。
携帯の画面を見るとやっぱりお姉さんだった。
「はい。もしもし」
「高岡だけど、今日学校休みだよね。今から事務所に来てくれるかな? 初仕事があるから」
「はい」
「じゃあ、来るの待ってるね」
「はい」
電話が切れた。
ふうー。
緊張した。
初仕事かあ。
ちゃんと出来るかな?
私は、正直言って不安だった。
そうだ。
お母さんに仕事があるって言わなきゃ。
「お母さん、話があるの」
「何?」
「今日、初仕事なんだ。だからちょっと遅くなるかも」
私は、お母さんに言った。
「そう。頑張るのよ」
「うん」
「他に話ない?」
「うん」
私は、そう言って事務所に行く準備した。