ギィ―

ブラコンを漕ぐ音がギィギィ音がする。

公園は、誰も居なくて静かだった……

静かにブラコンを漕ぐ音だけ聞こえる。

よしっ。

私は、次に公園から離れてゲーセンへ行った。

このゲーセンも康太とよく一緒に行ったよね。

康太と初めてプリクラを取ったよね。

私は、カバンからケータイを取り出してケータイの裏を見た。

プリクラを見ると日付が打ってあった。

私と康太が初めてプリクラを取った記念。

私にとって大切な思い出。

次は、ゲーセンから出て修学旅行でお互いの愛が深まった海へ行った。

海は、静かにザーザー音がした。

私は、靴とソックスを脱いで海に入った。

2人でお互いに水を掛け合ったよね。

それで制服がビショ濡れになって担任に怒られたよね。

康太が愛のある言葉を言ってくれたよね。

康太と初めてこの場所でキスをしたよね。

この場所ももちろん忘れない……

私は砂に手で書いた。

“康太、ごめんね……”と書いた。

本当にごめんね……

私は、最後に大声で言った。

「康太、好きだったよ」

周りが居ても恥ずかしくなかった。

最後に私は、カラオケボックスに行った。

このカラオケボックスは、男嫌いだった私に詩織に無理やり連れて行かされて勇輝と初めて出会ったよね。

あの時は、お互い最悪だったよね……

でも、不思議に私は男嫌いが少しずつなくなったんだよね。

あれは、勇輝のおかげかな?

詩織と2人でよくここで歌ったよね。2人で。

また、詩織とここに来れたらいいな。

私は、そう思ってカラオケボックスから出て最後に事務所に向かった。