「今日は、何だろうね?」

香織は、張り切ってた。

女将さんがご飯を置いた。

「じゃあ、ごゆっくり」

「今日は、和風だ。あれ? 高岡さんは?」

「あっ、ごめん。ちょっと打ち合わせがあってね。さぁ、食べましょう」

「いただきます」

私は、朝食を食べた。

10分後―

「はい。皆、外に出て。撮影始まるよ」

私は、外に出た。

「アクション5.スタート」

こうしてまた、撮影が始まった。

撮影は、どんどん進んだ。

後ちょっとで2ヶ月が経つ。

後、1週間で撮影が終わる。

正直言って寂しかったりもする。

「後、ちょっとで終わりだね。寂しいね」

「うん」

私達は、撮影に励んだ。

私は、ラストのシーンを考えないようにしていた。

「アクション81。スタート」

何かラストシーンの事を思い出してうまく台詞が言えない。

「カット。AIKAちゃん、どうしたの? ちょっと休憩入ろうか」

10分だけ休憩が入った。

私のせいで。

ああ、ミスっちゃった。

私は、ミスった事に落ち込んだ。

「おい、あまり落ち込むなよ」

そう言ったのは、勇輝。

勇輝は、私の隣に座った。