「わしはキョダだ。ここのバーテン。お前の名前は?」 ええと。 「わかりません」 「ふむ。では、(チミ)と呼ぼう」 「はあ」 あたしは、カウンターの内側にいざなわれる。 ここから、お客さんの相手をするのらしい。 ドアが開く。