帰ると、自分のベットで、朝、目覚める。
そのまま、会社へ行く。
「おっ、おはよう、喜多さん」
あまり話したことのない同僚。
会社の最寄り駅でぱたりとあった。
気のせいか嬉しそう。
「出勤途中で喜多さんに会えるとは。知ってる?喜多さんてオトコ連中の間で人気があるんだ。憧れの存在なんだ」
「ふうん」
「他の女の子みたいに、浮き足立ってないっていうか」
浮き足立つ、か。
面白いな。
あたしはちょっと笑った。
彼も、笑う。
「喜多さんは違う。落ち着いてるし、
しょっちゅうあんな世界に呼び出されてたら、こうもなるわ。
「それに、美人だし。スタイルいいし」
そうか。
あたしは、ヒトより目が高い位置についてて、耳が巻いてるんだな。
××おわり××

