死にぞこないの神【短編】

翌日、もう一度外に出ることにしたわ。

ガラスを割らないように慎重に出たの。

前回とは違ってしっかり着地できたみたいね。

しばらくして男性が来たわ。また私が落ちているのを信じられないという顔をしながら見ていたの。

それでも私をまた台の上に戻したわ。

男性の私を持つ手は震えていて緊張がこっちまで伝わって来てしまった。
顔はやはり汗ばんでいて目の焦点が合っていないようだったわ。

危ないなぁ…
私の体が台の角に当たりそうになった。