死にぞこないの神【短編】

『彼』がいる
『彼』が目の前にいる!

発狂しそうになったが体は動かない。
男性の笑う声が聞こえる。

悔しい…
『彼』が連れていかれる。それをただ見つめることしかできない。

哀しい…
『彼』にクシで髪をとかしてもらうことももうできない。



こんな時、ブタ以下の人からは美しいものが込み上げて流れていくのだという。

あの時…
男性は悔しかったの…?それとも哀しかったの…?