死にぞこないの神【短編】

泣く声が聞こえるわ。
失禁している人もいるし、こちらに土下座をして懇願している人もいるわね。ほとんどがぶつぶつをやめていたの。

でも、そんな状況の中でも十二時の方向の人はまだぶつぶつをしていたわ。

そう、その人はいつもの男性だったの。

その男性はいつも顔を合わせている人であるから殺すのは可哀相だと感じたわね。

だからその人以外の男性を操って殺し合いを始めさせたわ。
耳を食いちぎったり、舌を引き抜いたり楽しかったの。

いつもの男性以外、皆死んでくれたわね。