アイドル拾っちゃいました

「衣装は? どぎつくて、趣味が悪いと思わない?」


「そうかなぁ。俺はそうでもないと思うよ。セクシーでいいんじゃね? むしろもっと過激でもいいかな、なんて」


「イヤラシ!」


「えへへ。まあ、ヒロミン達は好きでああいう格好をしてるんじゃないかもなんで、その意味では可哀相かもな?」


「そうなのよ」


「はあ? なんでおまえが知ってるんだ?」


「ち、違うの。私もそうじゃないかなあって、想像しただけなの」


「ああ、そういう事?」


 ねこの慌てぶりにどこか違和感を覚えたが、その時、テーブルに置いた俺の携帯が、ブルブルと振るえだした。