「またおまえか……」


 パーシーは男みたいな名前だが、れっきとした女の子だ。度々こうして俺の上に乗っかり、暢気に寝てたりする。そして俺は、その重みで今のような悪夢にうなされる事が、しばしばある。


「起きるんで、どいてくれ」


 パーシーの脇の下に手を差し込み、ムッチリして重たい体を持ち上げて俺の腹から退かすと、彼女は俺に抗議するかのように「みゃ~」と鳴いた。