アイドル拾っちゃいました

「そんなバカな!」


 単なる脅し、あるいはハッタリだと思ったが、五十嵐京子の目を見ると、どうやら本気で言ってるらしい。


「宏美は、ベリーズになくてはならない存在じゃないんですか?」


 俺がそう言ったら、五十嵐京子はクスッと笑った。


「何が可笑しいんですか?」


「ヒロミンファンはそう思うでしょうけどね。ベリーズには他に6人いるのよ?」


「そんな事は分かってます」


「そう? 宏美ちゃんが抜けるのは痛いけど、あの子のせいでベリーズそのものをダメにするわけには行かないの。わかるわよね?」


 そう言われては、俺に返す言葉はなかった。俺に選択の余地はないわけで、


「わかりました」


 と、言わざるをえなかった。