振り向くとねこ、いやヒロミンが立っていた。
「ヒロミン……」
「もう“ねこ”って呼んでくれないの?」
「だって君はヒロミンだろ? “ねこ”なんて適当な偽名じゃ、もう呼べないよ」
「適当でもないのよ? 私の本名は“金子宏美”というの。学生の頃、親しい先生から“ねこ”って呼ばれてた」
やはり苗字が“金子”なんだ? 川島の推理は当たってたわけか……
「私は宏美って呼んでくれると嬉しいな」
「宏美? それは、ちょっと……」
国民的アイドルのヒロミンに向かい、俺なんかが気安く“宏美”と名前で呼んでいいのだろうか。
“ヒロミンさん”かな。それもなんか今更な感じだし、ああ、俺はどうすればいいんだろう……
「ヒロミン……」
「もう“ねこ”って呼んでくれないの?」
「だって君はヒロミンだろ? “ねこ”なんて適当な偽名じゃ、もう呼べないよ」
「適当でもないのよ? 私の本名は“金子宏美”というの。学生の頃、親しい先生から“ねこ”って呼ばれてた」
やはり苗字が“金子”なんだ? 川島の推理は当たってたわけか……
「私は宏美って呼んでくれると嬉しいな」
「宏美? それは、ちょっと……」
国民的アイドルのヒロミンに向かい、俺なんかが気安く“宏美”と名前で呼んでいいのだろうか。
“ヒロミンさん”かな。それもなんか今更な感じだし、ああ、俺はどうすればいいんだろう……



