アイドル拾っちゃいました

「大丈夫か? 体、辛くないか?」


「大丈夫。私、あまり重い方じゃないから……」


「そっか?」


 考えたら、女性の芸能人って大変だよなぁ。生理の日でも、歌ったり踊ったりしないといけないんだから。ま、大変なのは芸能人に限らないけども。


「してあげようか?」


 不意にねこが俺の耳に口を寄せ、小さな声で囁いた。


「え、何を?」


「えっと……、手とか口で……」


 ねこが言ってる意味が分かり、驚いてねこの顔を見たら、彼女は顔を真っ赤にしていた。


「ありがとう。でも大丈夫だから、寝よう?」


 そう言ってねこの頭を撫でると、ねこは「うん」と頷き俺の肩に額を着けた。そんなねこに、愛しさがますます込み上げてきた。


 それにしても、もしねこがヒロミンだとしたら、俺は国民的アイドルにそんな事を言わせてるんだよなぁ。っていうか、アイドルを抱いちゃったんだよな。

 そう思うと、みんなに自慢したい気もするし、世間に対して申し訳ない気もした。