「優月ちゃんてさあ―、ほんと可愛いよねえ」 事が終わって 満足したらしい男が 話しかけてくる 「そんなことないですよお」 どうして男は そんなにあたしの顔を誉めるのだろう どうやら この顔は男ウケする 顔らしい どんなに誉められたって 嬉しくなんてない こんな 自分を捨てた 母親の面影の残る顔なんて