時々思う。 兄のこの性格を変えてやりたいと。 まっ。無理なのは分かってるんだけどね。 それから結構な時間が経ち、俺達は目的地の駅に着いた。 「やっぱり田舎は良いよなぁ~」 駅に着いたとたん、兄はそう言った。 辺りはまだ明るいはずなのに、どこか淋しい。 蝉の鳴き声も何故か淋しく聞こえる。 「さ、おばあちゃん家まで後少し!早く行こうぜ!」 「待ってよ!」 流汰はいきなり走り出し、その後を追いかけながら走って行った。