「だって遅いんだもん。後2個もあるだろ?」 流汰は鼻で笑いながらそう言った。 「兄貴のくせに大人げないなぁ…」 俺は流汰の意地悪なところが嫌いだ。 「二人とも、スイカなんかで喧嘩しないの!流汰は星也より年上なんだから子供みたいな事しないの!」 母さんは呆れた顔で俺達を叱った。 夏の暑さが余計にイライラさせる。