「ひとーつ」 俺は洞窟内へ入って行った。 「ふたーつ」 俺はおばあちゃんが持たせてくれた封印の紙を握りしめて走った。 「みっつ」 後ろから鬼達が追いかけてくる。 「よっつ…」 もう少しだ。 「いつーつ…」 俺は封印の紙を貼った。 「むっつ…」 振り返るとたくさんの鬼がすぐ目の前まで来ていた。 「ななーつ……」 俺はその中を全力で走った。 「やっつ……」 もう少しだ。もう少しで出られる。 「ここのつ…………」 俺は手を叩くと同時に叫んだ。 「封印!!」