おばあちゃんは封印の紙を書いて俺に持たせた。 「これを?」 「そうだよ。早く行って来なさい。これは一刻を争うんだから!」 俺は走って走って洞窟まで行った。 蒼愧を封印しなくてはいけない。 それは分かっている。 だけど…。 何故か気が引ける。 洞窟の前で立ち止まり、俺は迷っていた。 すると後ろから 「星也…?」 何処かで聞いた事のある声だ。 「星也、もしかして…」 振り返るとそこには蒼愧がいた。 「蒼愧…」 「祭りは終わったんだよ?星也、此処で何するの?」