夏休み




だんだんと暗くなっていく。



「さて、始めるとしようか」


蒼愧はそういって俺の手を掴んだ。



その手は冷たかった。





「うん」



そして俺達は洞窟の前まで行った。






その洞窟はとても大きく、何もかもを中に引きずり込む様な圧倒的なものだった。







「う…。ここに…入るのか?」






俺は息を飲んだ。