「封印、解!って叫べば何が起こるの?」 俺がそう言った瞬間、周りにいた鬼達は誰一人話さなくなった。 「え………」 奇妙な雰囲気に耐えきれなくなった俺は蒼愧の方をみた。 「星也、それを言ったら祭が楽しくなくなるよ」 蒼愧のその一言でまた鬼達は騒ぎはじめた。 今のはいったい何だったんだろう…。 「………だよな。ははっ…」 俺はそう曖昧な返事をした。 この祭にはいったい何があるというのだろう…。