夏休み




「ただいまー!」



「お前どこほっつき歩いてたんだよ!」




「あらあら、いらっしゃい。汗だくだね。お風呂入るかい?」






おばあちゃんはニコニコして出迎えてくれた。




「星也本当にどこほっつき歩いてたの?」





俺はさっきあった事をこっそり兄に話した。




「………」


「ね?すごいでしょ?」



俺は自慢げに話を終えると……





「ぷっ…」



兄は笑いを耐えるかのように下を向いた。







「ぷっはぁはぁはぁっ!」




「…なんだよ」




「お前マジで言ってんの?すげー可笑しい…!」








兄は腹を抱えて笑う。