目を開けると自慢気な顔をした少年が立っていた。 「…………」 「どう?治ったでしょ?」 「…本当だ。頭痛くない!」 少年はニカッと笑って見せた。 本当にこの少年は人間ではない事を改めて思った。 「お前名前なんて言うの?」 「星也」 「星也か!良い名前だな!」 「君はなんて言うの?」 少年は無邪気な笑顔で答えた。 「俺の名前は、蒼愧(アオキ)って言うんだ!」