「ちょっと、聞いてる?」 少年は呆れた顔をして俺の顔の前で手を振る。 「え…あっ…」 「お前、俺の事見えるんでしょ?」 「えっ?…見える…けど…」 「なら尚更俺の事助けてほしい」 「助けるって?」 少年は角の生えた頭を縦に振る。 「なんで僕が…ってか君誰!?なんで頭に変な角みたいなのつけてるの!?」 「質問攻めすんなよ。訳分かんなくなるじゃん」 そう言って少年は頭を掻いた。