「星也!早く来いよ!」 「もう…無理…」 「後少しだから!俺、先に行ってるぞー!」 さっきまでグダグダだった兄とはまるで別人だ。 兄はそのまま俺を置いて走って行ってしまった。 「待って…」 太陽は今にも倒れそうな俺をあざ笑うかのように照りつける。