花嫁に読むラブレター


 小走りでマイアの傍まで寄ってきて、「ん」と手紙を差し出してきた。

 マイアは腰をかがめて受け取ると、レムの頭を撫でながら「ありがとう」と言った。そのときのレムの笑顔は、昔出会ったばかりの頃のユンの笑顔にそっくりだった。照れて目を細めて笑うと、長いまつ毛だけが顔の上に落ちているようだ。

「あんたらの若い頃によく似てるよ」

「わたしもそう思う」


 苦笑を浮かべるマリーおばさんに、マイアは頷いてみせた。

 そして思う。

 レムに好きな女の子ができたとき、自分はきっとやきもちを焼くのだろう。

 だって、キスの嵐を起こしたくなるほど、ユンにそっくりなのだから。



 終わり