珈琲の香り

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涼さんのプロポーズは、朝、開店前のカウンター。

お決まりの指輪もないし、思い出話から始まった、回りくどいもの。


だけど、それが涼さんらしくて………

今すぐ返事をしたいけど、卒業式が終わってから……


私はここに戻ってくる。

その時は笑顔で、ちゃんと言おう。



『答えのない問題も好きになれたよ』って……

『これからも、一緒に答えのない問題を解いていこう』って……


それが、私の返事……










…………………………fin