珈琲の香り

お前は覚えてるか?

お前が泣いた日の事……

突然泣き出したお前をどうにかしたくて、抱き締めたんだ。

まさか、そこに蒼が来るとは思わなかったけど。


初めて抱き締めたお前は小さくて……


子供みたいだとおどけてみないと、お前を……お前と蒼を壊してしまいそうだったんだ。




………まあ、結果として二人を壊しちゃったけどな。

あの時、俺笑ったよな。

『蒼がフラれた』って。


『蒼を頼む』何て言っておきながら、二人がダメになることを望んでた。

最低だな……







だけど、あの日があったから、お前と向き合うことができた。

風花って言う過去から、解放されたんだ。