私だけ見てて。お願い。

次に伝言ゲームが始まった。
伝える内容はめちゃめちゃ長い。私は先生に伝える。

「藤井先生の今日の朝ごはんは、食パン2枚とごはん3杯とりんご1個と東京バナナ5個とオレンジジュース3杯と牛乳1杯とミルクと砂糖がたっぷり入ったコーヒー1杯だよ。」

先生の耳に手を当てて伝える。

先生はくすぐったい様子。

「えっなになに??」

「だから、藤井先生の今日の朝ごはんは、食パン2枚とごはん3杯とりんご1個と東京バナナ5個とオレンジジュース3杯と牛乳1杯とミルクと砂糖がたっぷり入ったコーヒー1杯だよ。ですよ~!」

「ん??」

「もうだから~、藤井先生の今日の朝ごはんは、食パン2枚とごはん3杯とりんご1個と東京バナナ5個とオレンジジュース3杯と牛乳1杯とミルクと砂糖がたっぷり入ったコーヒー1杯だよ。分かりましたか??」

「う~ん、もうわかんないなあっ。」

「じゃあ、もう1回だけ教えてあげます。」と言いつつ、ほんとはもっと先生にこしょこしょ伝言したいと思ってる。




「藤井先生の今日の朝ごはんは、食パン2枚とごはん3杯とりんご1個と東京バナナ5個とオレンジジュース3杯と牛乳1杯とミルクと砂糖がたっぷり入ったコーヒー1杯だよ。」


「わかったかも??」

「じゃあレク係に伝えないと!」

「わかった。」


先生はまったく間違えることなく、レク係に伝えた。

もしかしたら、先生、わざと何回も私に聞いてくれたのかなあっと妄想してしまう。