「じゃあ私たち帰りまあす。」

「ちょっと待て。いいものをやる。はいこれっ。」先生から紙袋を渡された。

「なあに?これ? プリンだあ!!」紙袋には3つのプリンが入っていた。

「うん。みんなで食べろっ。」

「やったああ!!!ありがとう。」

「どういたしまして。」

「先生もいいとこあるじゃん。」と七海。

「手伝った甲斐があったわあ。」と柚希。

嬉しかった。誕生日に先生からプリンをもらうなんて。

ひょっとして今日が私の誕生日って知ってたのかなあ?まっ、それはないかっ。

16歳の誕生日は今までの誕生日の中で一番最高だった。

せんせ、ありがとっ。