「・・・そんな・・・そんな拒否しないでよ・・・」

「急に抱きついてくるんだもん。びっくりしたぁ」

・・・それでヘコんでるんだ。そのままねちゃったみたい。忘れるはずないのに。だって、今日は。あなたの誕生日でしょ?

「おめでとう・・・」

ポシェットの中の小さな包みを、胸に添えてみる。

「プレゼント・・・似合うといいな」

光の粒が手のそばで踊る。

「・・・孝太さん・・・」

どうして、いつも言えないんだろう。



 「・・・ん・・・んぅ・・・」

「きゃっ・・・」