「あっ、はい」

その中でも特に目立ってた、背の高い先輩。優しそうに目線を合わせてくれる。

「ちょっと待っててね」

「えっ?」
何人かの先輩に声をかけてく。みんな、ミューズさんのお友だちなのかな。

「みゅーちゃん、お客さん」

さっきの先輩の声。どこにいるの?

「早くしろよ、来てくれてんだから」

背中を、とんって叩く。

「みゅーちゃん、がんばって」

初めて見た。あなたは、いろんな表情を持ってる。きっと、友人にしか見せない笑顔。でも、私のすぐそばにいる。