「私・・・?どうしよっかなぁ」

「あたし、ネミと一緒がいいなぁ」

「ありがと」

「高校まで別だったから、初めてのクラブ。何がいいかなぁ」

「ほんと。私もはると同じのがいい。でもね・・・」

「えっ・・・でも?」

「まだちょっと・・・ね・・・」

「あっ、ごめん。ネミ、まだむりよね」



 初めての別れは突然すぎて。信じられないの。いつもとなりにいて、ずーっと一緒だったから。あなたも・・・音楽も。

 乾いた風の吹く、秋の終わり。自転車を走らせてた彼を止めてしまった。ルール違反をした存在がいて。ねぇ、どこに行こうとしてたの?それも、分からなくて。何を伝えたかったの?私には届かないまま。