「はる・・・?」

「あたし、知ってるよ。みちも」

「えっ・・・?」

「ネミの気持ち、知ってる」

知りたくなるのは。こんな季節だからなのかな?

「すきでしょ?」

一瞬、音が止まる。

「ミューズさんのこと、だいすきだよね?」

ずっと編んでた涙が、ほどけていく気がした。



帰るはずだったのに。私とはるは寄り添ってた。夕日が優しく降ってくる。

「ネミ、じゃあね」

「うん。ありがとう」