「や・・・」 でも、私。あなたのおかげでここにいられる。 「ミューズさん、ありがとう」 「ねみちゃん?」 「じゃあ、いってきます」 私は、ずっと思ってた。あなたの後ろに続く影なんだって。ただ一緒にいる。それだけでいいって。 「・・・名前?」 「彼が最後に持ってたかばんの中に入ってたCDなの。ジャケットの裏に、私の名前・・・ほら、音美・・・って」 「ほんとだ」 「これ、私へのプレゼントだったのかな」