「いいもん。葉子さん、いてくれるから」

「にゃあ~」

猫ちゃんタオルとじゃれてる。もしかしてミューズさん。どきどきしてる?

「私。ちゃんと近くにいなかったのかも」

あなたは私を見ていてくれたのかな。

「思い出、いっぱいあるけど。彼の気持ち、分かってたのかな・・・。私の想いばっかり、浮かんでくるの」

ココア。どんどん遠くにかすんでく。

「ミューズさん」

「なぁに?」

「どうして彼はいなくなっちゃったの?私、ひとりぼっち・・・。ねぇ、どうして・・・」
ずっと逃げてた。真実を探すこと。

「どうして・・・」