「はいっ。これで大丈夫っ」

「えっ」

「じゃあ、ミューズ。あとはよろしくっ」

「えっ?はる!?」

「またオレ、呼びすて?」

頭が故障しちゃいそう・・・。

「ややこいことしたら、みち、許さへんで。吹雪センパイっ」

「こらっ、オマエら」

ふたりっきり。残されて不安じゃないのは、どうして・・・。目を閉じてみる。

「ねみちゃん。おいで」

怖がりで、わがままで。きっと、近付くことを後回しにしてた。

「お話しないの?」

私はあなたの欠片に包まれてる。そう、信じてる。