「免許取ったら、最初は彼女。オレならそうするかなぁ・・・わっ」

「ミューズさんー」

「あれ、ハンカチあったかなぁ、あっ、さっきの猫ちゃんタオルあるよ」

「やぁ・・・」

ちょっぴり探偵っぽくて。クライエントは、どこかに連れてかれちゃいそうです。



きれいなところ・・・。お花畑かなぁ。かわいい蝶たちのダンス。空にぷかぷか浮かぶ雲。

「ねみ」

あっ、呼んでる。私は、あなたの姿を探す。でも、いつだってそう。見えないの。

「ねみちゃん。起きて」

今度は近くに見える。ふわふわ、とろけちゃいそうな甘くて、ちょっとハスキーな声。

「ミューズさん?」