「ねみちゃん。それ、オレに渡すの、失礼だよ。ちゃんと読んだの?パンフレット」

「えっ?・・・わっ」

「ね?書いてあるでしょ?」

「a family of Muse・・・」

「よーこマネージャー、しっかりしてよぉ。セラピーの楽団で招待されたんだから。まぁ、よーこは、いい子だけどね」

「ミューズさん・・・」

「なに?」

「もしかして、葉子さんのこと、すき?」

ちょっと・・・。気になってたこと。

「ねみちゃん、どうしたの?このコーヒー、すごくおいしいよ」

「あ、ごまかしてるー」