「えっ?」

「あたし。たこ焼、作ってみたい」

「ほんま・・・?」

「うんっ、ほんまぁ」

「わぁ。はるちゃん、ありがとぉ」

私、心から願ってる。新しい道ができていくこと。



コトンッ

「えーっと、ミューズさんは、コーヒーっと…」

学舎の離れにある格安自販機。週末の金曜日。クライエントになった私は、いつもミューズさんの好きなコーヒーを選んでる。

「ねみちゃん!」

「あっ、葉子さん。こんにちは」