「うん」

「自分で・・・ネミに伝えなきゃって」

乾いた風がだんだんと温度を持つ。確かに今、ここに届いてくる。

「ごめんね・・・ごめんね、ネミ。ネミに渡そうとしてたんだよ、孝太。もし、私がきちんと受け取っていれば、あんなことにならなくて良かったのに・・・」

はる・・・。あなたのせいじゃないよ。きっと。だって・・・。会えたから。孝太の気持ち、感じることができたんだよ。

「・・・ありがとう」

「ネミ・・・?」

「これで、いいよね。孝太・・・。許してくれるよね」

「え・・・?」

「はるのおかげだよ。ちゃんと受け取ったよ」

「ネミ、ほんとに・・・?」

「うんっ。はるのこと、受け取った」