・・・思い出した。 「あー、あっつう。何でオレがこんなドキドキせなあかんねん」 「・・・みち、顔、真っ赤」 「あっ、はる・・・」 「ネミ、だいじょうぶ?急に倒れたのよ」 「センパイが悪いねん。あんなん、桜田さん酸素不足になるわ」 「・・・でも、やっと話せる」 「はる?」 「ネミ・・・。あたしの話、聞いてくれる?」 かしゃかしゃって、落ち葉たちの声がする。カラカラ・・・。車輪がゆっくり廻ってる。いつかの高校が集まって行われた模擬試験の帰り。 「はるちゃん。ごめんな、忙しいのに」