「でも・・・どうした?また泣きたくなった?」

近くに来てくれる。

「あはは、何だよ、その顔。捨て猫みたい、にゃーって」

そっと、スーツの上着を椅子に掛ける。

「ねみ・・・」

「孝太、ごめんね」

「いいよ、今はこれぐらいしかできないから」

すごく、心があったかいよ。

「孝太、いい香り」

「でしょ?ふふふ、よーこに柔軟剤、もらったんだ」

「え?」

「よし、今日は洗濯しよう!」