「・・・そしたら・・・教えてくれる?」

ミューズさん、ごめんね。

「わかった」

ありがとう・・・孝太。



 ・・・キミには、またどこかで会えるような気がするから。



 あの日、あのホームで、初めてあなたに出会った時、私は孤独で痛々しくて、その言葉を信じてみようと思ってた。

「オレ、ねみが電車に乗ってすぐ、この手紙が落ちてたことに気付いて・・・。CDに入ってたんだと思う」

「私・・・。あの時までずっと、開こうとしなかったの。手紙が入ってたなんて・・・」
もし、ミューズさんが拾ってくれていなかったら、きっと読むこともできなかった。

「でも、どうして・・・今日まで?」