「ねみ、何食べる?玉子焼き?」

「自分で食べられるよぉ。って、玉子焼き、もう無い・・・」

「あはは。ねみ、まだオレのこと知らなさすぎ。玉子焼き大好きさんなのに」

まだまだ不思議な部分ばかり。私は、クリアファイルに想いを込めてく。もうすぐ、また春が来る。



 「乾杯!」

ミューズさんのソロは、あの曲じゃなかった。

「おいしい~!」

どうしてだろう。

「孝太、おつかれ!」

私の心は、ぽっかり穴が開いたみたい。

「ねみちゃん?どうしたの?」