「え・・・」
私の目を見て、また続いてく。
「これからもずーっと。オレが食べてあげる」
きゅんっ・・・。
胸のうずきと同じ瞬間に、甘ずっぱい何かが私の口の中ではじけた。いちごだ・・・。ずるい・・・。ミューズさん、ずるいよ。・・・かっこいいんだもん。
「えっ・・・!?何っ、泣きそうな顔してるの?」
「うぅ・・・。だって・・・いちご・・・」
「えっ?おいしくなかった?大丈夫?」
「違うよ・・・。勝手に口の中、入れないでよ・・・」
「あっ・・・いや・・・。ちょっと、やってみたくて・・・」
「もー、びっくりしたぁ・・・」
ミューズさんは、分かってる。私の心、みんな知ってる。それで、私の気持ち、全部持ってっちゃう。

