「さぁ・・・どうでしょ。はる?どうしたの?」

「ミューズさんですよね?」

「はい」

「ほんとに、あのミューズさん・・・?」

「えと・・・あのミューズです」

はる・・・?

「すごいよ、ネミ!ミューズだよ!音楽療法士さん。現役大学生の」

「えっ・・・?」

「わっ。オレ、呼びすて?」

音楽・・・療法士?有名な人なの・・・?

「おいで。こっち、オレの研究室」

わぁ。ふわって、桜が舞う。どうして・・・。私は、ぎゅって。ひっぱられてく。
ドアを開けると、そこは別世界で。見たことのないものがあふれてて。でも、とっても落ち着くの。