胸の苦しさは増して行って、俺だけ先に進めずにいる。



タケは俺に女を紹介する。



だけど、もう辞めた。



女と何かしたって、全然満たされないから。



未来じゃなきゃ意味がないらしい…。



俺は、初めて未来に会った屋上に足を運んだ。



未来と初めて会った場所は、今日も誰もいない。



タバコに火をつけて外を眺めた。



俺はどうすればいい?



この気持ちは…。



俺はタバコを加えながらフェンスによじ登った。



あの時の未来は、なにを思って登ってたのか…。



知りたくなっただけ。



校庭には友達と別れを惜しむ生徒たち。



涙なんかもう出ない…。



もう出ない…。



なのに俺の目は勝手に潤む。



未来にはもう二度と会えない…。